哲学者の朝食はタバコとコーヒー

*フロイト(病気)とボルツマン(気象)の描く千佳画*//

2017.04.11.01

人間だけが死ぬ。
    ハイデッガー

四苦(生・老・病・死)もだよね。。何故
人間だけがこれを感じ知るのかな。。お
れは人間だけが持つ記憶の伝達能力の故
だと思う。。そして。。伝達の手段で一
番大切なのが言葉だと思う。。

人は生まれた時はカオスの中にいる。両
親がその一つ一つに言葉を与え、子供は
ものを識別していく。生・死、善・悪、
愛・憎、美・醜、等々を区別できるよう
になる。この認識の根底は、母の心臓の
鼓動のリズム、在と不在、正と負のリズ
ムの記憶と考えられる。

チンパンジーは3才の子供の言葉を使え
る、手話だが、らしい。すると4才以前
の子供は、Ape(尻尾のない猿)と人間の
間、前人類、ここではitと呼ぶこととす
る、に相当すると考えられる。両親は
愛情をもって、itをに人間にしようと、
子供を育てようとする。itは、その過程
の中で、本能的に、記憶、一体感、を
求め、必死で得ようとする。両親の愛
情のこもった育児、そこで使われる言
葉は、偶然性の系譜、不連続性、カオ
ス、に対する、itにとってはtoolであり、
武器でもある。

一体感と近親相姦のタブーの狭間でitは、
或いは物質的世界の中に、一体感の不可
能を知る。4才だ。itはその時に死ぬ。言
葉で物質を識別する故に、itはそれを感じ、
知ることとなる。記憶、或いは言葉が、
カオス、偶然性の系譜、からitを救い出す。
女は女として生まれるのではない。女に
なるのだ。ヴォーボワールは言った。同
じように、人間は人間として生まれるの
ではない。言葉、一体感の不可能、或い
は近親相姦のタブー、価値観の根幹、に
よって、人間になるのだ。

一体感の不可能、itの死によって、それ
が近親相姦のタブーへと進化していく。
その過程の中で、itの記憶は失われ、超
自我の成立の過程の中で、フロイトの言
う無意識となる。人はitとして仮想的に
一度死んでいる、から死の恐怖を知って
いる、といえる。