フロイト雑感 (ある精神病者の手記)

*おれの知識と経験を気の向くままに書き留めておこう。*//

2017.04.15.06

超自我の核の中にitが存在すると、自我は
itを通って無意識の中に入っていく。そこ
はカオス的世界だ。自分にとって不図合な
欲望が、時間と空間を無視してバラバラに
存在する。その不都合な欲望の中心が近親
相姦願望である。
自我が無意識に留まると、日常正確にも社
会生活にも支障をきたす。近親相姦願望は
社会も他者も労働も言葉も必要としない閉
じた世界だから。近親相姦願望に捉えられ
た自我は破滅だ。フロイトはこれを死の欲
動と呼んだ、と考えられる。
生の欲動はこれと逆だ。近親相姦願望が禁
止され、超自我の核がLove、人類愛、で満
たされた開かれた世界、ということになる。
超自我の核の中にitがないから、自我は無意
識へ退行しない。正確には、病気でない人
は無意識が在る、ということさえ分からな
いことになる。