フロイト雑感 (ある精神病者の手記)

*おれの知識と経験を気の向くままに書き留めておこう。*//

2017.05.12.02

医師と患者の心がテレパシーのように行き交う。
この交信を、フロイトとユングは、転移と呼んだ。
しかし、母と子の心の交信とは若干違う。医師と
患者、母と子、という風に言葉が違うからだが、
母と子の交信は一体感と呼ばれる。医師と患者の
転移は、母と子の一体感の代替え、或いは、底流
に母と子の一体感の記憶が存在している。医師と
患者の転移は意識下の、つまり現在の、母と子の
一体感を無意識下に持った、つまり過去の、記憶
の交信、だ。
フロイトは無意識が前意識の検閲者、super-ergo、
を誤魔化して、眼を盗んで、偽装して、意識の中
に侵入した時に発病すると考えている。意識され
ない無意識が意識の中で働いて、病人は訳も分か
らない行動をとり、日常生活にも社会生活にも支
障をきたす。無意識の中の欲望は、患者には不都
合な欲望だから、患者にとっては訳の分からない
不都合な症状となる。
医師と患者の転移により、忘れられた記憶を呼び
戻して、不都合な無意識の欲望を特定する。する
と検閲者がこの不都合な欲望を認識して無意識の
うちに、病人にはその作業は見えない、無意識の
中に返す。病状は治まる。従ってフロイトの理論
は核の概念がない。或いは必要としない。これは
本理論では、核が愛で満たされた場合に対応して
いる。
ここで、核が愛で満たされていないとすると、こ
の医師と患者の転移が愛で核を埋めていく作業と
解釈されるだろう。核がitで満たされているとする
と、itを愛で包み込む作業と解釈されるだろう。理
論的には愛によって病気は治ることになる。。し
かしこの愛の欠如の理論は、精神病の1/3にしか適
用できない。うつ病や、神経症、軽度の精神病、
統合失調症にしか使えない。心が社会に開かれて
いるのは、愛ばかりを求めているから、ではない
からだろう。。従って、愛だけでは心は満たされ
ない、つまり、病気は治らない、という命題が導
かれる、と思う。。

( ̄-  ̄ ) ンーん?